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先輩からのアドバイス
「諦めないことと、感謝の気持ち」
初めてその気持ちに気づいたのは、中3のときだった。3年たった今、その大切さが一層、身に沁みてよくわかる。
昨年5月、インターハイ予選の県大会が終わって、やっと勉強に目を向けたとき、私は完全に出遅れていた。しかし、ぼんやりとだが、夢があった。それを諦めたくはなかった。当時、第1回の全統マーク模試では、私の第一志望、名古屋大学法学部の判定は、「E」「再検討を要す」だった。
そこからのスタートだった。
夏休みの間、英語に大半の時間を費やした。苦手だからと手を付けなかった過去の自分を恨みながら、予習と、一冊の基礎参考書、そしてターゲットを黙々とこなした。文系のくせに英語ができない。笑って言いながらも大きなコンプレックスだった。
英語がやっと『読める』と感じたとき、もう二学期も終わりになっていた。それは、夏休みの間の努力ゆえのものだったと思う。最後の全統マーク模試(体調不良のため、全統マークプレは最後まで受けられなかった)での判定は、「B」。冬休み、社会を必死で追い上げて、センター試験の自己採点では第一志望の濃厚ラインを超えた。
3月8日。諦めなかった結果が出た。
頑張ってよかった。そう感じた。そして、私はもうひとつ気づいた。
「ありがとう」と伝えなければならない相手がたくさんいる。家族に、友人に、そして先生に、心から感謝した。ひとりだったら、私のような心の弱い人間は、どこかで折れてしまっただろう。「ありがとう」と何度も繰り返した。たとえば、友だちの些細な冗談が、私を支えてくれたりもしてきた。笑えることが、受験の緊張をほぐすひとつの方法だったのだ。勉強だけではなくたくさんのことを、思い返すにつれて、感謝の気持ちでいっぱいになっていった。
これから受験に向かう五条の後輩たちへ、伝えたいことは、
『諦めないでやってみて』『感謝の気持ちを忘れないで』
この二つだ。
特に成功したとき、後者を忘れないでほしい。きっと受験だけでなく、これから人として、何事にも大事なことだと思う。
「満足感が残る3年間」
僕が受験を通して学んだことは、最後まで頑張り抜くことの大切さ、そして友達の大切さです。
僕は第一志望の大学に落ち、試験前までは受かる自信があっただけに大変ショックでした。自分の番号が無かったとき、今まで自分の思い描いてきた夢が一気に崩れ去っていきました。家に帰って泣いて泣いて泣き続けました。正直、絶望しました。死にたいとも思いました。
でも1つだけ残ったものがありました。
それは自分は3年間、本当に一生懸命やり切ったんだという満足感でした。
確かに結果に出てこなかったのは悔しくて悔しくてたまりません。しかし自分を含め周りの友人は絶対に認めてくれると思います。それに友人から励ましのメールももらいました。電話もしました。
やっぱり人は一人じゃないんだなと思いました。皆で同じ目標に向かって頑張ったこの3年間は大変良い思い出になったと思います。
どうかこれから受験を迎える皆さんには、最後には結果が良くても悪くても、心からそう思えるように努力して欲しいと思います。
もし万が一、的を外してもどこかの星にはたどりつける。だからこそいつも大空を目指してください。